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2025.10.27#その他

ピカリと輝く沖大生!(80)ボランティアは人の心を大切にすること!(国際コミュニケーション学科3年 サハ?ラフル?クマルさん)

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夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。今回は、ネパール出身で国際コミュニケーション学科3年の サハ?ラフル?クマルさんを紹介します。ラフルさんは高校時代からボランティア活動をしていて、日本にきてからも自分ができることをと国籍に関係なく献血に関心をもってもらおうと普及啓発活動に取りくんだり、地震でいまもなお仮設住宅での生活が余儀なくされている石川県能登町でのボランティア活動を行ったりしています。ボランティアに情熱をそそぐラフルさんの原動力についてお話を伺いました。

サハ?ラフル?クマルさん(国際コミュニケーション学科3年)

沖縄大学に進学した理由について

ネパールで高校を卒業して、アメリカの大学に進もうかと思っていましたが、奨学金がおりなくて断念していたころに、義理のお姉さんが沖縄で日本語学校に通っていて、「沖縄にはきれいな海があるよ」と情報をもらえたんです。ネパールには海がないので沖縄の自然に惹かれて、日本語学校に進み、その後専門学校へ、そして3年次編入で沖縄大学に進学しました。高校生のときから、ボランティア活動をしていたので、活動にはコミュニケーションが大事なのでそれを学ぶために沖縄大学に決めました。学びたいことがきちんと学べてとても楽しく学べています。ボランティアサークルも立ち上げ、現在43人が所属してくれています。人と関わることができてうれしいです。それに視野を広げると同時に自分を知るということにもつながっています。

ボランティア活動をはじめたきっかけについて

高校時代に、献血を必要とする患者さんの家族から、献血をしてほしいと頼まれ献血をしたことがあります。その経験から自分の行動がだれかの命を支えることができると思い、ボランティア活動により精力的に務めるようになりました。コロナ禍のときに食料支援を受けたので、その恩返しが献血でできたらと、日本語が理解できず献血ができない外国人に献血をする際の注意事項などを通訳、サポートをすることをはじめました。SNSで外国人のかたに呼びかけて週に1度サポートを行い、約200人ほどの外国人が参加してくれました。現在は日本全国を行脚して、献血者を増やす活動をしています。47都道府県で行うことを目標としていて2022年の6月からはじめ、31県で活動を行うことができました。SNSで呼びかけて、輪を広げています。11月は島根県に行く予定です。

前期に受けた講義(沖縄発?国際協力実践入門?JOCA沖縄)で能登でのボランティア活動を知り、9月には能登へ行ってきました。お年寄りなどとお話をしたり、仮設住宅で生活しているかたたちにネパール料理をふるまったりしました。ネパール料理を初めて食べるかたばかりでとても喜んでくれました。被災者の話に耳を傾けること、それはとても大事な心のケアにつながるとも感じました。

異国での生活について

嬉しい出来事もたくさんありましたが、言語で困ったり、自分の気持ちが相手に伝わらないなど、大変なことも多かったです。あと食文化があわなかったです。おにぎりやお弁当といった文化がネパールにはないので、調理してしばらく経ったものを食べるということに抵抗がありました。でも“優しい日本語”が大好きです。“がんばれ”という言葉が一番好きです。日本語は難しいですが、ネパール人は日本語を習得しやすいかもしれません。発音が似ていて、沖縄の方言の「あんまー」はネパールでは「あま」。似てますよね。

今後の目標は

献血と啓発運動プロジェクトは2022年6月に始まり2026年12月で終わる予定です。卒業後は日本で就職して国際協力などに従事できればと考えています。ボランティア活動はとても大切な行動であり、日本人も海外の人も「人を助けたい」という気持ちは同じです。ボランティアは人の心を大切にすることだと思うので、今後も取り組んでいきたいです。ネパールにいる家族が励まし、応援してくれています。支えがあるから頑張れます。頑張ります!

献血と啓発運動プロジェクト

石川県能登町でのボランティア活動